Brazeの位置情報でセグメント設定をして配信までしてみる

Brazeの位置情報でセグメント設定をして配信までしてみる

Clock Icon2022.10.07

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Brazeではユーザーの位置情報を元にしたセグメント作成をすることができます。
ユーザーの位置情報が収集できていれば、例えば「六本木ヒルズから半径100m以内の人にメッセージを送る」ということも可能だったりします。

今回は「Brazeの位置情報から特定の場所にいるユーザーを指定しメッセージを配信する」ということをやってみようと思います。

Brazeの位置情報を設定

今回位置情報の設定についてはテスト環境で行います。 以前別記事で紹介したPostmanを使って、ユーザー情報に六本木ヒルズの位置情報を設定してみます。

Brazeの位置情報をPostmanで設定する際は、users/track API のエンドポイントを更新してcurrent_locationを追加します。


{
  "attributes": [ 
    {
      "external_id" : "XXX",
      "current_location" : {"longitude":139.73007535607718, "latitude": 35.6604070164181},
      }
   ]
}

位置情報をPostmanでユーザー情報に入れ込むと、Brazeのユーザープロファイル画面でも位置情報が反映されます。

ユーザープロファイル

指定した位置情報を配信対象にするセグメントを作る

ユーザー情報に位置情報を入れたら、次にセグメントを作成します。
セグメントで指定できる位置情報のフィルターは以下2つになります。

  • Most Recent Location…配信対象のエリアを指定する
  • Location Available…位置情報を収集できているユーザーを判別する

今回は六本木ヒルズ半径150m以内を対象にメッセージを配信したいので以下の条件でセグメントを作成します。

「Most Recent Location」で六本木ヒルズの半径150mを指定。
「Location Available」で配信情報を収集しているユーザーを判別。

六本木ヒルズ
六本木ヒルズ

上の画像だと今回指定した内容部分しかお伝えできないので、以下各フィルターについて説明します。

Most Recent Location

「Most Recent Location」でエリアを指定する際は4パターンのやり方があります。

Most Recent Location

①within circle…地図上に配信対象となる円のエリアを指定する
within circle

②within polygon…地図上に配信対象となる多角形のエリアを指定する
within polygon

③outside of circle…地図上で指定した円エリア以外を配信対象とする

④outside of polygon…地図上で指定した多角形のエリア以外を配信対象とする

以下ドキュメントでも説明が書いてあります。

Location Available

ユーザープロファイルに位置情報があるユーザーとないユーザーを判別できます。
「Most Recent Location」で位置情報があるユーザーの配信エリアを決めるため、わざわざ位置情報がないユーザーとのフィルターをかける必要がないように感じますが、上の③outside of circleや④outside of polygonでフィルターを掛けた場合、位置情報がないユーザーも配信対象となってしまいます。

基本的には位置情報のセグメントを作る際は、「Location Available」も設定することもお勧めします。

キャンペーンを作成

上記で作成したセグメントからキャンペーンを作成します。
セグメント作成からキャンペーン作成に移行する際はセグメントの右上にあるキャンペーンを作成を押すと便利です。

セグメントボタン

自動でセグメントもセッティングされます。
セグメント作成

あとの配信作業は通常のキャンペーン作成と大差ないので配信をします。
メッセージ

六本木ヒルズで地下イベントだとぉ!?
のメッセージが届きました。

Brazeの位置情報とジオフェンスについて

最後にBrazeの位置情報とジオフェンスについて説明をしておきます。

まずBrazeの位置情報についてですが、Brazeの位置情報はアプリケーションをフォアグラウンドで開いている場合にのみ収集します。
そのため、今回セグメントで設定する位置情報は最後にユーザーがアプリケーションを開いた場所が対象となり、設定の際はユーザーがその場にいるとは限らないという点を意識しておかないといけません。

次にジオフェンスについてです。
Brazeでは位置情報をトリガーにしたメッセージ配信でジオフェンス機能があります。

ジオフェンスではユーザーが特定のエリアに出入りした時のメッセージ配信トリガーとして使用することが可能です。
ジオフェンスは位置情報を常にオンにしていないと使えない機能なので、ジオフェンスをトリガーにしたメッセージ配信はユーザーのリアルタイムな位置情報を基に配信するということが可能です。

具体的な例を交えて伝えると、以下の違いがあります。

  • 位置情報…ニューヨークにいるユーザーにメッセージを送信するなど、オーディエンスの特定の地域をターゲットにするために使用。
  • ジオフェンス…ユーザーが特定のエリアに出入りするときにメッセージを送信するなどのトリガーにのみ使用。

これらの違いについてはドキュメントでも詳しく説明がされています。
ご興味ある方はご覧ください。

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